つばさ通信

編集・発行元:事務局
毎月1回発行

1999年3月発行(第111号)

骨髄データ登録者数

2月(人) 累計(人)
長野 24 1,688
全国 2,234 112,143

*患者登録数 7,435人(内長野県113人)

公的骨髄バンクを通じた骨髄移植 2/28現在 (1,910例)


今月号の内容

 
Monthly Report
活動報告
脳死移植についての意見  
信州大学医学部付属病院発行「病院 21C No.22」  
つばさの会 総会のご案内  
骨髄バンク関連図書の寄贈状況  
書籍案内
伝言板
皆様のご寄付を心より感謝いたします


Monthly Report

1999.3(骨髄移植推進財団発行より抜粋)

新規ドナー登録者5カ月連続「2,000名」台、定着へ!

 1)土日等のドナー登録受付実施と受付箇所の増加、2)ドナー登録説明パンフレット改訂・登録手続きの簡素化 3)休日のドナー集団登録説明会・登録採血の実施、等により昨年10月から新規ドナー登録は5カ月連続して、毎月2,000名を超えています。今後ともドナー登録者の一層の拡大のため、各地の皆様のご協力を宜しくお願いいたします。 

休日のドナー集団登録受付状況(2月・3月)

 2/14(日)広島市・広島国際会議場(60名)、2/21(日)新潟県長岡市・長岡日赤病院(103名)、2/28(日)千葉県柏市・教育福祉会館(98名)、3/7(日)神戸市・神戸交通センタービル(77名)

HLA照合サービス・BMDW照合の状況(98年4月〜99年2月)

 HLA照合サービス依頼件数 2月 75件(累計1,030件)
  うちBMDW照合依頼件数 2月 31件(累計  496件) 

国際協力事業の状況について

 97年4月〜99年2月末までのアメリカ、台湾との相互検索・移植等は下記の通りです。

お知らせ

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活動報告

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脳死移植についての意見

 骨髄バンクについて関心を持っていられる方は、脳死移植についても高い関心がおありの方が多いようです。つばさの会会員の三木公さんから寄せられた文章を紹介いたします。

 今回の脳死移植に関する一連の報道について、一言申し上げたいと思います。
 自分は、脳死状態での全ての臓器に関して移植を希望している訳であり、その旨も意思表示カードに補足記載し携帯している訳ですが、今回の医療関係者・厚生省・臓器移植ネットワーク、及び報道関係者の皆様の対応については”大変がっかりした”というのが現実です。
 プライバシーの保護が大前提であったにも係わらず、「44才の女性」・「くも膜下出血」・「22日入院」など患者の個人的情報が余りにも大量に流れたことは、医療関係者すなわち病院内部・救急隊内部に報道関係者に対し、情報を漏らした人物が居るということになります。
 あの様な騒ぎをしていると、患者家族の提供拒否や、意志を表示してくれない本人を増やす結果となることは明白と思われます、それなのに厚生省・臓器移植ネットワーク・報道関係者の対応は、『国内初なのだから騒がれるのは仕方ない』との有識者の皆さんのコメントでした。
 例えば、極秘裏に行われ、有資格医師・有資格医療施設の興味本意で臓器移植のために脳死判定が曖昧になってしまっても問題があると思いますが、報道関係者(つまり、我々一般市民)に対しては、移植が終了してから、「脳死患者による、○○移植を行いました。」で良いと思われます。
 尚、今朝のとあるスポーツ紙の脳死移植報道を読むと、「予定されていた肺移植は、医学的理由により、移植は断念された。」とあり、それこそ患者のプライバシーが!!と思いました。ですが、読売新聞を読んで「予定されていた肺移植は、移植を受ける側の患者の体調不良により、移植は断念された。」とあり、少しだけ、一安心いたしました。
 最後に、確か臓器移植ネットワークの話では、認定施設以外の医療施設において脳死の可能性に陥った患者を認定施設へ搬送してまで脳死判定・移植は行わないと言っていましたが、それでは何のために意思表示カードの普及を呼びかけているのかわからないではないですか!自分は脳死になった場合、移植認定施設への搬送・提供を希望するものであります。

 意思表示カードの補足記載内容
 本文1のその他について補足いたします。脳死は植物状態とは違い、心臓死の前段階と理解し、カード○印以外の臓器に関しても全ての臓器についても提供を希望いたします。又、脳死判定及び臓器移植認定施設以外の施設へ搬送された場合には、当該施設への搬送を希望するものであります。
(三木 公)

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信州大学医学部付属病院発行「病院 21C No.22」

 4月から信大に臍帯血バンクが開設される予定です。院内の新聞に、この件について詳しく掲載されておりましたので紹介させていただきます。
 この文をまとめられた緒方洪之先生は輸血部のドクターだそうです。

 「臍帯血移植の成功で、重症の貧血の患者さん退院」との明るい話題が、前号の21Cにのりました。昨年の秋、この患者さんの劇的な回復があきらかになると、思わぬ方面に波紋がひろがりました。それが、院内の「臍帯血バンク(以下、バンク)」設立の動きです。
 それ以前から小児料ではバンクがあればとの希望がささやかれていました。それが、この成功をきっかけに、ハッキリとした声になりました。これに形をあたえたのは、病院長の決断です。
 バンク設立と一口に言っても、それほど簡単ではありません。多数の部門が協力してはじめて可能になります。近県のある大学では、単独の科が強い設立の意向を表明していながら、準備が思うように進んでいません。それに比して当院の場合は、話がもちあがってから約半年後、本年4月には開設する予定です。そのために、産料婦人科・小児科・中央検査郡・法医学教室・医療情報部・輸血部などが、もてる力を出しあっています。

<臍帯血って、なに?>
 ここで臍帯血バンクとこ言われてもピンとこない方に、少し説明を加えましょう。臍帯血とは、文字通り「へその緒」の中から採った血液のことです。赤ちゃんが産まれるとまず、へその緒を切って、赤ちゃんをとりあげます。その後すぐに、お母さんの側の「へその緒」の血管から採血始めます。つまり、お母さんの子宮に着いたままの「胎盤」と「へその緒」との中に残った血液を、役立てるのです。この血液は、あと産(胎盤の排出)がすむと、通常それと一緒に処理されてしまうのですが・・・。

<なぜ臍帯血なの?>
 では、何故この臍帯血が重要なのでしょうか。それは、臍帯血が血液を作りだすもとになる細胞(造血幹細胞)を豊富に含んでいるからです。ご存じのとおり、白血病など様々な病気の患者さんは、自分の身体では健康な血液を造りだせません。そこで臍帯血を輸血します。うまくゆくと、臍帯血からの造血幹細胞が、患者さんの身体に住みこんで血液を造りだしてくれます。臍帯血は、造血幹細胞の移植に使われるのです。
 ところで、造血幹細胞は、普段は血管の中を流れていません。通常の血液は、移植には役立たないのです。そこで、従来は骨髄を採って移植をしていました。骨髄は血液を作る働きをしており、造血幹細胞が多数ふくまれています。ただし、骨髄の提供者に麻酔をかけ、骨に何百回も針をささねばなりません。臍帯血の方が何十倍も容易に採れます。そのかわり量は採れませんから、移植できる患者さんは、ほとんど子供に限られますが・・・。

<何故 バンクなの?>
 こう書くと採取も提供も容易そうですが、実は簡単ではありません。患者と臍帯血の血液型(特に白血球の)が合わないと、造血幹細胞が患者の体内に安住でさないのです。血液も造りだせません。ですから臍帯血が採取されても、相性のいい患者さんが移植を必要とするまで何年問も、液体窒素で零下190度に保管しておきます。
 それだけではありません。臍帯血は、全く見ず知らずの他人に移植されます(個人情報は、一切、外部に知らされません)。その患者さんが、移植がもとで、例えばウイルス性肝炎になったとしたら大変です。移植を受ける患者さんの健康が、害されないように厳重に検査・調査しなければなりません。どうしても、しっかりしたバンク組織が必須です。バンクからの臍帯血の提供には、それだけ重い責任をともなうと知ってください。
 実際、臍帯血は、そのお子さんが6ケ月から1年後に健康に育っているのを確認してから、提供できるようになります。バンク開設の4月に臍帯血が保存されたとしても、提供には10月以降まで待っていただかねばなりません。また当分の問、臍帯血の保存は、当院の出産(もちろん提供を希望なさる方の)に限られます。私たちには、他の病院を経由しての善意をお受けする力が未だありません。

<問題 なのは?>
 さてここで、良いことばかりでなく、現場からみた、心配も書き加えましょう。
 先ず、お金の問題です。検査や保存には相当な費用がかかります。臍帯血を提供できたとしても、直接の見返りはありません。ある意味でバンクは善意の活動です。私たちが熱心になればなるほど当院の出費はかさみます。
 また、将来も未知数です。輸血用の血液を考えてみてください。昔は各病院が、採血してまかなった時代がありました。今は血液センターが、血液の提供を一手に引き受けています。今後、臍帯血についても公的なバンクができる時代がくるでしょう。しかも、非常に遠い将来ではなさそうです。
 しかし、トップは、これら全てを熟慮して決断を下しました。それを受けて現場は、現在、しっかりとしたバンクを作ろうと没頭しています。臍帯血が一つでも多く役立ってくれるように祈りながら・・・。
    (文責 緒方洪之) 

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つばさの会 総会のご案内

 日時:4月17日(土) 10:00−14:30
 場所:和田村 遊湯パークコミュニティーセンター 第一会議室

 10:00−12:00 総会
 12:00−13:00 昼食会(会費1,000円)
 13:00−14:30 おもいっきり語ろう骨髄バンク
県内の骨髄バンク調整医師・コーディネーターの方々も参加してくださいます。

*昼食会は予約のため4/10までに、出席できる方はご連絡ください。
 もちろん都合のつく時間だけでもおKです。 

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骨髄バンク関連図書の寄贈状況

 
寄贈先 主旨説明者 冊数
H10. 上小・佐久青年の船 事務局 20
累計 158施設 457

 この寄付に関わる費用は、バザー収益金・信州ジャスコ店内設置募金箱や一般の方からの寄付金でまかなわれております。身近なところで、多くの方に利用していただける所、学校・図書館・理容店・美容院・病院等の待合室などポスターも合わせて寄贈しませんか。
 連格をいただけば事務局でセットしてあなたに送ります。 

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書籍案内

 
「明日がいっぱい集まったなら・・・」 ごとう 和 秋田書店  810円
「骨髄移植ガイドブック」 加藤 俊一 日本医学館 1,500円
新刊「生きるって シアワセ!」 大谷 貴子 スターツ出版 1,300円
エンジェル日誌 17巻」(漫画の単行本) ごとう 和 講談社  410円
hide「がんばったぞ」〜優しさと愛と勇気をありがとう 遠藤 允 小学館 1,365円
新刊「明日も必ず晴れますように」 中島佐知子・宗田 理 角川書店 1,000円

上記の本は事務局にもあります。

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伝言板

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皆様のご寄付を心より感謝いたします

(敬称略・順不同)
ふきのとう(3,000円)、小宮山 淳(8,000円)
中根 みち子(1,000円)、匿名(8,000円)
市川 和子(3,000円)、小田中公利(3,000円)
永井 治彦(3,000円)、秋山 英一(3,000円)
成戸 建之(2,000円)、柴田 洋幸(3,000円)
西鉄バス運転士(3,000円)、匿名(20,000円)

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